パンダネット ではバーチャルな 囲碁盤 を使いますが、本物の 囲碁盤 はどのようにして作られているのでしょうか?
囲碁盤 は木でできており、職人達の手で自然木から一つ一つていねいにに作られているのです。特に高級品は原材料の枯渇により、入手困難となりつつあるようです。
木 は生長してから伐採された後、さらに伐採されるまでと同じ年数分生き続けると言われています。木の寿命は、森林から材木として切り出されたところで終わりではありません。立ち枯れてしまった木はその時点で木としての寿命は終わりとなってしまいますが、一番良い時期に伐採された木は、その良い状態をさらに倍ほど保てるということになります。人間で言う「第二の人生」を歩むのです。
囲碁盤 の場合は、一番良い時期に伐採された木の中から盤質(木目・湿度など)に最適な部位が使用されています。自然木の持つ力強さとぬくもりに職人さん達の技が、最上の対局を演出する 囲碁盤 として命を吹き込みます。使えば使うほどに磨き込まれ、自分のものとなっていく愛着が感じられるのも、盤ひとつひとつに個性のある自然木ならではなのです。長きに渡り使い続けられることで、木も幸せを感じることでしょう。

囲碁盤 を製作する手順は、まず木の伐採です。自然木を伐採するのに最も適しているのは冬です。地中からの水分吸収が少なく、木の生長もあまりないため、木が最も安定しているからです。また、乾燥させるためにも有利な季節です。
次に木の皮を剥ぎます。皮剥ぎには、木材の外部のキズを発見するという目的があります。また、皮を剥がさずに製材すると、製材品の肌が汚くなります。
次は「胴割り」といって板目どりの際の大切な工程がになりなす。伐採した木材を芯より二つに切り分けます。木の根元と末端を合わせて行うので、木材に曲がりがあるときには特に集中力を必要とされます。そして乾燥させます。木材から何面か取れた細長い状態の木板は薄いように見えますが、実際の厚さは約18cm(約6寸強・約60号強・一般的な囲碁盤)もあります。
乾燥を終えた細長い盤材を、囲碁盤 の大きさにカットします。最良の盤材を生かすために、ここでは何より正確さが要求されます。板材としては良いものでも、「盤には使えない」という場合もこの段階でわかります。
カットした 囲碁盤 はまんべんなく、ムラのないように盤面を削ります。次に「ヘソ削り」といって盤の裏面中央を削っています。中央を削ることで音の響きや盤の乾燥を均一にしたり、割れを防いだりするために行う行程です。機械を使うとはいえ、ミリ単位の細やかさが要求される作業であり、それを調整するのは熟練の職人の技です。細かいところの作業には、機械ではなくカンナを使用ます。
次に塗装を行います。気温差や湿度差等による割れなどを防ぐために、「にかわ」や「ろう」を塗布することがあります。また、木の種類によっては表面が白濁するので、着色仕上げを施す場合もあります。
次に漆を使用し盤面に目盛りをしていきます。漆はそのまま放置するとすぐに固まってしまいます。それだかけに漆の目盛りの作業は、短時間に一定の太さの線を一気に、かつ盛り上がり方や線端にも細やかな神経を使わねばならない、大変な集中力のいる作業です。漆の目盛りは耐久性に優れ、使えば使うほどに味わいのある艶が出てきます。
目盛りをした後に再度仕上げを行い、入念に目を通します。この仕上げが終了すれば、製品として完成した状態になります。盤は自然木で傷が付きやすく、またふたつとして同じものがない大変貴重なものなのです。
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